ナス
おなじみの野菜、日当たりと手入れしだいでよくできる

日本人の食卓にナスは欠かせない野菜です。日当たりのいい場所で栽培すればよく育ちます。果実の早どりと更新せん定で株を長く持たせれば、プランターでも秋ナスまで長期間楽しむ事が出来ます。

秋ナスどりまでねらうなら、容器は深型を選ぶ

標準プランターでもよく育ちますが、長期栽培で根が多く張るので、出来れば深型の方がよいでしょう。根を張れる容積が広く、生命力が強くなり秋まで樹が長持ちしやすいからです。
ナスは連作障害の出やすい植物ですので、土はなるべく新しい土を使います。古土を使うときは耐病性の接木苗を使うか、4~5年はナス科の食物を栽培していない土を利用します。肥料持ちのいい重い土を好むので、赤玉土を多めに混ぜるといいでしょう。

少量栽培なら市販苗を、苗作りは保温が必要

ナスを苗作りから始めるのはとても手間がかかりますので、初めてのときや、少量栽培のときは市販苗の購入をおすすめします。双葉が付いていて葉が大きく、葉と葉の節間が詰まってがっちりした若苗を選びます。できれば接木苗の方が耐病性があり樹勢が強く長期収穫しやすいのでおすすめします。その際、つぎ目がぴったりくっついているものを選びます。
育苗から始めるときは、5月上旬の定植適期の3カ月前(1月下旬~2月上旬)にセルトレイにタネまきし、本葉2枚でポリポットに移植します。寒さに弱い高温性の植物なので、定植までは加温・保温できる容器の中で昼夜25℃、夜間は18℃程度を保ちます。

多肥を好むナスには定期的追肥と十分な水やりを

ナスは肥料食いです。長期栽培で株がスタミナ切れしないように、20日に1回定期的な追肥を行います。肥料の利きすぎによる樹ボケを防ぐため、必ず緩効性肥料を使い、土壌を乾かさないよう十二分に水やりをします。真夏は1日2回は必要です。

3本仕立て、支柱は1メートルのものをガッチリ組む

一番花以降は、葉・葉・花を繰り返して伸びていきます。生長して枝が立て込んできたら、中に光が通るように適当なところで枝を切り、間引きせん定します。
支柱はトマトほど背は大きくならないので、1メートル程の長さのものを使い、たて横斜めにガッチリと組みます。

幼果を収穫、絶対に大きくしない

長卵形のナスなら10センチ前後のやわらかいものを若どりするのをおすすめします。大きくしすぎると樹勢が衰え、花が咲いても落ちてしまいます。取り残しは禁物です。小さいうちに取れば落花が少なくなり、結果的に多収になります。

秋ナスどりに欠かせない管理、株を若返らせる

8月上旬になると樹が大きくなり、着果も悪く、実も色・つやが悪くなるので、更新せん定をして株を若返らせます。3本の主枝や側枝三分の一程度の長さまで切り詰めます。元気なわき芽が伸びはじめている先で切る事がコツです。さびしい姿になりますが、すぐに新しい葉、枝が出てきて約1カ月後には秋ナスが収穫できます。
更新せん定時期は樹が弱っているので、ハダニ、アブラムシ、アザミウマなどの被害が致命傷になることがあります。予防としての防除をしっかり行います。ハダニ、アブラムシにはマラソン乳剤を。収穫前日まで6回使えます。ミナミキイロアザミウマ、アブラムシにはアドマイヤー水和剤を。収穫前日まで3回使えます。