キュウリ
毎日ぐんぐん成長するのが楽しみ、手入れは遅れぬように

大きな葉を作り、ぐんぐんツルを伸ばし、旺盛に光合成を行って次々に雌花が咲き、一夜で果実が7センチ以上伸びる活力には関心します。
それだけに、人間への要求度も大きいのです。うっかりすると管理が遅れてしまい、樹勢が弱くなってしまうので、それぞれの管理は早い成長に遅れないよう毎日観察しながら行います。

深型容器を使い、有機物いっぱいの通気性のいい土で育てる

キュウリは根の量が大変多いので、容器は深型で土量が多く入るものをなるべく使います。土は標準のもので構いませんが、キュウリの根が好む酸素や有機物を豊富に含む、肥沃で通気性のいい用土を求めて下さい。
移植を嫌う植物なので、少量栽培なら直まきをおすすめします。春まきキュウリは4月上旬~5月上旬まで種まきできますが、4月中はビニルトンネル保温して生育を促進させます。春まきは8月になると猛暑で樹がばててとれなくなるので、保温しながら早めにまいて、収穫開始を早くした方が多収になります。
育苗は4月上旬セルトレイで始め、4月下旬~5月上旬に本葉2枚で定植します。購入苗定植もこの時期です。
つる割病と疫病に強い「カボチャ」台木の接木苗もおすすめです。

旺盛な生育に合わせて水も肥料もたっぷり施す

キュウリは最大生育期には1日に2リットルの水を吸うと言われています。毎日旺盛な生育をしますので、肥料と水は十分に与えて下さい。水は夏なら1日に2回たっぷりとやります。追肥は定植後は20日おきに必ず条溝施肥します。根が浅く張るため乾燥に弱いので、ピートモスやワラ、堆肥などを株元に敷いて乾燥を防ぐと良いでしょう。

早い成長にあわせて遅れず行う

キュウリは親ヅルから子ヅル、子ヅルから孫ヅルと、ツルが縦横に旺盛に伸びてゆく植物です。放っておくとツルが立て込んで受光が悪くなり、樹が大きくなるばかりで実はつきにくくなるので、適当なところで子ヅルを摘む「整枝」が欠かせません。
キュウリは品種によって、実のつき方が違い、大まかに2つのタイプがあります。親ヅルの各節(葉の付け根)に雌花が実をつける「節なり型」と、親ヅルには1から3節おきにつき、子ヅルの第1節に必ず実をつける「飛びなり型」です。どちらも果実の先2葉で摘心する(摘み取る)のが基本です。
子ヅルは1度に全部摘心すると樹勢が弱ってしまうので、元気のいい子ヅルか孫ヅルを2~3本放任しておきます。節なり種は主枝の果実負担が大きいので、主枝の果実を3果に1果は摘果します。
支柱は長い160~180センチ程度のものを使い、親ヅルが支柱の先まできたら摘心します。こうすると栄養が下に送られ、生殖生長型の生育となり子ヅルに実がつきやすくなります。

若どりで株を疲れさせない

キュウリは雄花、雌花に分かれて花が咲きます(雌雄異花)。しかし、受精しなくても果実は肥大するので、受粉の必要はありません。
収穫期になれば毎日欠かさずに観察して、15センチ位の長さで若取りします。一夜に7~10センチも伸びると言われているので、うっかりすると取り遅れて大きくなりすぎ、極度に樹勢が衰えてしまいます。
若どりのほうが実が次々となるので結果的に多収を望めます。収穫後はビタミンCの量が急速に減少するので、なるべく取りたてを食べたいものです。

品種の選択とアブラムシ予防で無農薬を目指そう

キュウリは病気にかかりやすい野菜ですが、耐病性の品種を選べば(Vロード、夏すずみ、つばさ、つや太郎、北進、シャキット等)ベト病、ウドンコ病の心配はほとんどありません芯部にアブラムシがでますので、早めに発見し、手袋をした手ですりつぶして下さい。品種の選択とアブラムシの予防、この2つを守れば無農薬も可能です。